- 5月3日台南
早朝にゲストハウスを出発
勝利早點で朝食 - 9:00頃烏山頭水庫
八田與一像にご挨拶
八田與一紀念園區には入れず
八田路を通過 - 12:00頃古坑
台湾コーヒーの名産地を通過
巴登咖啡でコーヒー&ランチ
コーヒー醤油をお土産に買う - 16:00頃日月潭
大雨の日月潭國家風景區を通過
涵碧樓 The LALUにチェックイン
東方餐廰でディナー
部屋でゆっくり寛ぐ
台南
5月3日 – 台湾ツーリング6日目
6:00前に起床。
同室のお二人はまだ熟睡中で音を立てないようコソコソと部屋を出ます。
受付にルームキーと枕カバーを置いてコソコソとゲストハウスから外へ。
外に出たと同時に顔に小雨が降りかかり、今日もまた雨か、と少々落ち込みます。
路上でスクーターに荷物を積み込んでから出発。
成功大學学生おなじみの朝食店
スクーターに乗り数分で朝食店の勝利早點に到着。
中学生~大学生と思われるお客さんが行列しています。
ここは昨夜ゲストハウスで同室だった日本人から教えてもらった食堂で、成功大學の学生をはじめ高校生や地元住民に50年以上前から支持されている人気の老舗店だそうです。
朝食らしく油條と豆漿を注文。美味い。
ここの定番人気メニューは葱餅だそうです。
朝食を終えてすぐに出発。
通勤通学時間帯ラッシュが始まりスクーターと歩行者が激増しています。
スクーターの大群に混じって移動。
台湾ツーリングでは毎度のことながら通勤ラッシュのカオスが楽しくてたまりません。
烏山頭水庫
郊外へ抜けると通勤ラッシュも無くなり広大な農地の中を走っていきます。
移動の途中にダム湖・烏山頭水庫に寄ります。
八田與一像にご挨拶
台湾で最も有名な日本人・八田與一の銅像前に到着。
今回もご挨拶に伺いました。
※ 八田與一と烏山頭水庫については2年前のツーリングレポートをご一読ください。
八田與一紀念園區&八田路
ご挨拶を済ませてから、烏山頭水庫ゲートのすぐ横に開設された八田與一紀念園區を見に行きます。
(日本語表記では八田與一記念公園)
公園内には日本統治時代に八田與一と工事関係者が住んでいた日本式家屋や庭園等が忠実に再現されていて、2011年5月8日から公開されています(5月8日は八田與一の誕生日)。
しかし、開園時刻まで1時間以上もあり待ってもいられず中には入りませんでした。
とりあえず低い塀の向こうにある日本式家屋を眺めておきます。
ここで開園待ちの台湾人ご一家の中に日本語世代のご老人がいらっしゃって日本語で雑談、一緒に記念写真を撮ってお別れしました。
公園前の道路は開園に合わせて名称が八田路に変更されました。
「八田路」を中国語発音として英語表記すると「Batian Road」になる筈が、敢えて日本語発音のHatta Roadと表記しているのが嬉しいところです。
烏山頭水庫近くのガソリンスタンドで給油してから北へ向かいます。
古坑
内陸部の山道と農地を雨に濡れながら延々とゆっくり走っていきます。
烏山頭水庫から2時間以上かけて雲林縣 古坑鄉の標識が見えてきます。
台湾コーヒーの名産地
古坑は台湾におけるコーヒーの名産地ということを知り来てみました。日本統治時代に本格的な生産に成功し皇室に献上していたほどの台湾産コーヒーも一旦は業界ごと衰退しましたが、最近になってコーヒー豆生産が復活し古坑にコーヒー関連のカフェが増えているそうです。
大雨で滑りやすくなっている山道を慎重にゆっくり進んでいきます。
巴登咖啡でコーヒー&ランチ
古坑を本拠地にしているコーヒー店・巴登咖啡に到着。
巴登咖啡は台湾各地に支店がありここは総本店です。雑居ビルの端にあり一見してコーヒー店と気付かないほど目立ちません。しかもこんな山奥のコーヒー店にお客さん来てるんだろうか?と思いつつ店内に入ると、大雨が降る平日の昼なのに1階はほぼ満席、2階客席はフロアごと貸切でパーティが行われていました。
店内1階の席に座ります。
コーヒー職人さんサイフォンでコーヒーを淹れています。
時間はちょうど12:00過ぎ、コーヒーだけではなく昼食も注文します。
臺灣咖啡(台湾コーヒー)
古坑で採れた豆だけを使っているそうです。
法國土司(フレンチトースト)・溫泉蛋(温泉卵)・沙拉(サラダ)の昼食セットと咖啡手工果凍(コーヒーゼリー)。ゼリーの横にターャジスがいました。
温泉卵にかけるためのコーヒーシロップも付いています。
店内には持ち帰り用のケーキや菓子も豊富に揃っています。どれも美味しそうです。
店内のお土産をじっくり撮影していたら、店員さんから「it’s free for you!」とメニューに無いお土産専用品のパイナップルケーキを特別に無料で頂きました(※通常の店内メニューにはパイナップルケーキ単品はありません)。
また、臺灣咖啡にはメニューに無いお土産専用品のお菓子が特別に添えられていました(※通常の店内メニューではコーヒーにお菓子は添えられません)。
こちらのお店では珍しい日本人観光客ということで気を遣っていただいたのだと思われます。ありがとうございました。
お土産に咖啡醤油露を買っていきます。
日本語で「コーヒーしょうゆ」と書いてありどんな味なのか興味津々です。
ゆっくり過ごしてから雨具を着込んで店を出発します。
巴登咖啡の案内板。
台灣咖啡的故郷(台湾コーヒーの故郷)と書かれています。
周囲に広がるコーヒー畑
店を出発して少し走ると道路の周辺にはコーヒー畑が広がっています。
雨に濡れて水が滴るコーヒーの実。
台湾産コーヒーはまだ生産量が少ない貴重品、生産量を増やすのにコーヒー農家の皆さんはかなり苦労されたと聞きます。大雨でここまでスクーターで走るのは大変でしたが、貴重な台湾産コーヒーを頂けて来た甲斐がありました。
まだまだ雨が降り続く中、今夜泊まる日月潭のホテルへ向かいます。
日月潭
古坑から日月潭までの道の途中で併走している鉄道・集集線を見に行くのをすっかり忘れて今日の宿へ直行します。
台湾最大の淡水湖
雨と霧で視界が非常に悪く、景色を楽しむどころか走行が危険なレベルです。
白く霞んだ反対車線側には日月潭國家風景區の文字が浮かんでいます。
霧がやや晴れてきた頃、道路の右側に湖が見えます。
道路端からの日月潭。
日月潭は台湾最大の淡水湖であり、古くから原住民(サオ族)の居住地でもあります。日本統治時代に水力発電所が整備されてからは観光地としても発展し、現在では多くのリゾートホテルが湖周辺に並んでいます。
涵碧半島へ
ホテルや売店が並ぶ名勝街を通過し涵碧半島へ進んでいきます。
日月潭の北側にある涵碧半島には2つの大型ホテルがあり、いずれも日本統治時代からの歴史と関わりがあります。
日月行館
日本統治時代の1901年に建てられた天皇陛下の台湾における邸宅が、日本の敗戦後には蒋介石前総統行館(蒋介石の別荘)として使われたが、その建物が1999年の地震で全壊、その跡地に建てられたホテル(公式サイトより抜粋・要約)。
涵碧樓 The LALU
日本統治時代の1916年に休養所として建てられ、1923年には裕仁皇太子殿下(皇太子時代の昭和天皇)の台湾視察を機に政府宿泊所になり、日本の敗戦後には蒋介石の別荘として使われたが1999年の地震で全壊、その跡地に建てられたホテル(公式サイトより抜粋・要約)。
涵碧樓 The LALU
今夜は予約済の涵碧樓 The LALUに宿泊します。
チェックイン
準備しておいた予約票のコピーをホテル入口に立っているスタッフさんに渡すと、笑顔で「welcome!」とご挨拶がありそのままエントランスへ誘導されます。
雨と泥で汚れきったスクーターでこのホテルに行っても宿泊客だと思われないのでは?という心配を他所に、エントランスの端にスクーターを停めて雨具を脱ぎ始めるとタオルを持ってくるスタッフさんとか荷物を運ぶスタッフさんの4人くらいに囲まれます。
荷物を下ろし終えて駐輪場にスクーターを移動させようとしたところ、「駐車場に移動させておきます!キーをお預かりします!」
高級ホテルで見かける、高級車のキーを預かり駐車場まで移動させる例のサービスをこの100ccスクーターでやっていただけるそうです。
感心しつつベルボーイにキーを渡して預かり証を受け取ります。
ホテル内のソファに通され、ホテルの説明を聞きつつ書類にサインします。
その直後に別のスタッフさんに誘導され、部屋へ行く前に一旦ロビーの外に出てホテルの建物の説明があります。
このホテルはA館・B館・C館に分かれていて、現在地(ホテルのロビー)はA館7階ということでやや特殊な構造になっています。
客室がロビーより下層の1~6階にあり、エレベーターで下って部屋に向かいます。
部屋に入ると流暢な日本語で詳しく部屋の説明をしていただけます。
部屋の案内の最後に「私は簡と申します!簡単(かんたん)の簡です!」
日本語がとても上手な簡さん、ありがとうございました。
湖景套房 – Lake View Suite
今日泊まる湖景套房(Lake View Suite)。
バルコニーのすぐ下にはプールが見えます。
Lake View Suiteの名の通りバルコニーからは日月潭が一望出来ます。
バスタブでお湯に浸かりながらでもベッドで寝ていても日月潭を眺めていられます。
清潔な部屋に似合わない汚れた荷物の山を先ずは片付けます。
先ずは熱いシャワーを浴びて着替え、バイクウエアと服をブーツを手洗いしてバスルームに干します。
安宿だろうが高級ホテルだろうがツーリングでやることは同じです。
ホテル内を散策
少し休憩してからホテルの中を散歩。
温水プール
全長60mで横に広く、温水ということで水面からかすかに湯気が立っています。
プール横にある池畔茶館。宿泊客専用のカフェです。
ちょうど営業時間を終えたところでした。
ホテルは内外共に広くて落ち着いた雰囲気です。
部屋に戻り、徐々に暗くなる日月潭の景色を何も考えず眺めて過ごします。
東方餐廰でディナー
すっかり夜になってから夕食に出かけます。
出かけるといっても行き先はホテル内のレストランです。
ディナーは部屋を予約したときにオーダー済で、中華料理か西洋料理のどちらかを選べます。
中華料理店の大きな円卓に一人で座って食事もどうかと思い、一人でも違和感の少ない西洋料理に決めてあります。
エントランスから一旦ホテルの外に出て東方餐廰へ。
静かでやや暗めな店内で料理を待ちます。
イタリアンでもフレンチでもなく、公式サイトには「イタリア、フランスにアジア風の絶妙な調理法を加え、さらに日月潭の特産品を取り入れた料理」と紹介されています。
本日のディナー
シソとオレンジの香りのジュース
トロピカルフルーツのサルサ、海老のワンタン添え
燕の巣と魚のスープ
炙り鴨の胸肉のメロンソース
きゅうりのソルベ
ヘーゼルナッツステーキ チーズとアミガサタケソース
チョコレートガナッシュ
紅茶
ディナーの後はロビー横の暖炉で少々寛ぎます。
部屋に戻ってからはジャグジーに浸かりつつ明日からの予定ルートを予習しておきます。
ソファは座り心地最高だしベッドは寝心地最高だし動く気分が失せてしまって困ります。もう2泊くらいしていきたいです。
今夜中に荷物の整理をするつもりが面倒になって明日に延期です。
窓を全開にしたまま就寝。
明日は台中の山岳地帯へ向かいます。
ツーリング動画
台湾ツーリング 2013 臺灣機車旅遊 – [part6] –
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