気付かないうちに無駄に増えているバイク用アパレル。
たまにしか着ないのに管理の手間や時間も増えて日常生活の時間と財布と収納場所を圧迫しています。そこで、バイク専用衣類を出来るだけ最小限に留めて手間・時間・コストのミニマル化を目指してみました。
バイク専用衣類に求める条件
バイクに乗るときに着る衣類に何を求めるかは人それぞれですが、私の経験上「バイクウエアでお洒落を目指しても常に似合わない」という自認があり、機能性や効率を最優先して以下の条件でを選んでいます。
条件1. バイク運転専用の作業着化&制服化
バイクを運転するという作業に最適化された衣類と割り切ります。
ミニマリストの服選びとしてよく語られる「私服の制服化」と同様に「バイク専用衣類の制服化」を目指します。
かつて愛用していた10万円超のGOLDWIN EUROを立ちゴケで穴を開けてしまい破棄。数万円の春夏ウエアをバイクにかけておいたら袖がマフラーに接触していて溶けて大きな穴が開いてしまい破棄。
そんな苦い経験を経て極力安価かつ機能的なウエア選びを前提とします。カラーコーディネートを考える手間を省くためカラーは極力統一。バイクを乗り換えることを考えてメーカーやブランドのロゴは目立たないか無いものを選びます。
条件2. プロテクター装備は必須
万が一に備えてプロテクターは必須装備です。
プロテクターが装着出来ないバイク専用衣類は選択肢から外します。
条件3. 一年中バイクに乗る
夏用・春秋用・冬用のおおよそ3パターンで揃えます。
酷暑でも極寒でも春夏秋冬バイクに乗ることを前提に各シーズン毎に適したコーディネートをします。
シーズン別のバイク専用衣類条件
四季に合わせて夏 春秋 冬 の3パターンの条件を決めます。
・夏




夏は上下メッシュ一択です。
その下には下着+Tシャツを着るのみで、通気性の高いインナータイツを重ね着する場合もあります。
もはや”プロテクター一式を網状の生地で身に纏っているだけ”になります。
・春秋




春秋は上下アウター固定+インナーで温度調整とします。
バイク乗りには最も楽しいシーズンであり、暑くも寒くもないけれど気温の幅があります。上下のアウターはバイク専用衣類で固定し、ミドルレイヤー(単なる私服)を脱いだり着たりして調整します。
・冬





冬は防寒性能を追求すると同時に、相反する動きやすさも確保します。
トップスは出来るだけ高性能の防寒ジャケットと最低限のインナーを組み合わせます。防寒性の低い服を重ねても防寒性はあまり高まらないうえに過剰な重ね着をすることで動きやすさが犠牲になります。
最低限の衣類で着回すことを最優先として、ボトムスは防寒専用パンツではなく春秋用パンツを着回し、防寒インナーを着こむかオーバーパンツを重ね着します。
シーズン別チャート
夏 | 春秋 | 冬 | |
Jacket | メッシュ![]() | 春秋用![]() | 防寒![]() |
Bottoms | メッシュ![]() | 春秋用![]() | 春秋用![]() +オーバーパンツ (または防寒インナー) ![]() |
Glove | メッシュ![]() | 春秋用![]() | 防寒![]() |
Inner | 無し (Tシャツのみ) ![]() | 調整用レイヤー (私服) ![]() | 防寒レイヤー (私服) ![]() |
その他 | – – – | – – – | ネックウォーマー等 |
通年 | シューズ/レインウエア |
以上、ジャケット3・ボトムス2・グローブ3・オーバーパンツ1・シューズ1(レインカバー含む)・レインウエア1・ネックウォーマー1。計12品に収めました(流用する私服は含まず)。
調整用衣類
気温調整用インナー
温度差を調整するためのインナーを用意します。
単なる私服を流用することでバイク専用衣類を増やさないようにします。
真夏にメッシュウエアを着て出発し標高1000m超の冷所を目指すこともあれば、極寒の冬の早朝に防寒ウエアで出発して昼には暖かくなるときもあり、その度に着脱します。
防寒補助着
冬の首回りの防寒に必須のネックウォーマーを用意します。
ではありませんが、バイク本体に装着するハンドルカバー・レッグカバー・グリップヒーターも活用します。
電熱ウエアは使用したことがあり、配線が面倒で劇的な効果も感じられずミニマル化を優先して既に手放しています。
通年使用するバイク専用衣類
春夏秋冬と使い分けず一年を通して使用するバイク用品です。
シューズ
バイク専用ではないプロスニーカー(作業靴)を通年使用しています。つま先と踵にプロテクター装備、くるぶしが隠れるハイカット仕様でバイク乗車用として最適です。防水性能は無くレインカバーも揃えています。
以前は長距離ツーリング用レザーブーツ・日常用シューズ・夏用メッシュシューズと使い分けていました。レザーブーツはバイクを降りて歩くときが不便、メッシュシューズは期待するほど涼しくなく靴下の汚れも増えるだけだったため手放しました。
プロテクター一式
コミネ製プロテクター一式(脊椎・肩・肘・膝)を他社製ジャケット/パンツにも入れ替えて使っています。
レインウエア
通年使用のレインウエアを用意し、ジャケットやパンツ自体の防雨性能に頼らず、防寒装備で着ぶくれた真冬にも着られる大きめサイズのレインウエアを選んでいます。雨が降っていなくても寒さを感じたらレインウエアを重ね着することで簡易的な防寒補助着としても活用しています。
選択肢に入れないバイク専用衣類
多種多様なバイク用衣類を買い替えてきた経験から自分では選ばなくなったバイク専用衣類とその理由を挙げてみます。
× オールシーズン・スリーシーズンのジャケット
春夏秋冬全対応のオールシーズンまたは春夏秋/秋冬春対応のスリーシーズンを謳うジャケットが販売されていて、自分でもスリーシーズン対応ジャケットは着ていたことがあります。
開閉式ベンチレーションから外気を取り込む機能があっても真夏の酷暑には対応出来ず停車中は全く意味がありません。
極寒時には防寒機能が不十分でミドルレイヤーを重ね着しまくって身体の動きが悪くなりました。
バイクウエアを減らすミニマル化には効果的でも、実際に着てみると中途半端過ぎてむしろ各シーズン毎の気温に合わせづらく、バイク運転用の作業服としては適さないと判断しました。
× レザーウエア
ほぼ見た目だけで買ったレザージャケットを着ていたことがあり現在もレザーパンツだけは持っています。
レザーはお手入れの手間が面倒であることと、ナイロンジャケットよりも袖口が硬く冷気を遮断しづらいため選択肢から外しました。
× アウターとしてのダウンジャケット
ダウンジャケットを着たライダーが転倒や立ちゴケをしたときに破れてダウンが飛び散る姿を何度か見たことがあり、修復するにしても手間とコストがかかり過ぎるとの話も聞き、バイク用アウターとしてのダウンジャケットは選択肢から外します。
逆にインナー(ミドルレイヤー)としてのダウンジャケットは極めて優秀な防寒着で、私服と兼用で着回していてミニマル化に貢献しています。
× サーキット用ウエア
サーキット走行会や草レースでしか使わないレーシングスーツ・レーシングスーツ・レーシンググローブはサーキット走行をしなくなってから全て手放しました。
バイク用アパレルのミニマル化による効果
管理の手間は大幅に減る
アパレルの点数を減らしたことで、
何を着ようか考える手間が減る
収納場所を圧迫しない
買い替え候補を考える無駄な時間が減る
等の効果があり、バイクのある生活にかかる負担が軽くなりました。
コストダウンには直結しない
手持ちのアパレルを一つ一つ厳選することにより、平均的な価格帯よりも明らかに高価な製品を選ぶ場合もあります。
GOLDWINの防寒ジャケット(Euro)・春夏ジャケット・レインウエアは他社同等製品の倍以上の価格、alpinestarsの防寒グローブも平均より高価格、ASICSのプロスニーカーはハイカット&GOA仕様を選んだことでDAINESEの同等仕様ブーツとほぼ同価格でした。ミニマル化(ものを減らす)は決してコストダウン(出費を減らす)に直結しません。
現在使用中のバイク用衣類一覧
- <夏>
メッシュJKT(コミネ)
メッシュパンツ(ROUGH&ROAD)
メッシュグローブ(コミネ) - <春秋>
ナイロンJKT(GOLDWIN)
春秋用ジーンズ(コミネ)※冬も使用
春秋用グローブ(コミネ) - <冬>
防寒JKT(GOLDWIN)
春秋用ジーンズ(コミネ)
オーバーパンツ(コミネ)
防寒グローブ(alpinestars)
ネックウォーマー(メーカー不明) - <通年使用>
プロスニーカー(ASICS)+レインカバー(メーカー不明)
レインウエア(GOLDWIN)
バイクのことばかり考えていられない自分としてこのミニマル化には大きなメリットがあり、今後も無駄なものを増やさないよう心掛けていきます。
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