[bike]韓国一周ツーリング2006 – part12 ソウル→春川→束草

韓国ツーリング2006
この記事(part12)の旅程
  • 10月17日
    6:30頃
    ソウル出発

    北漢江沿いの国道を東へ進む

  • ラベル
    春川

    昼食に名物タッカルビ
    「冬のソナタ」ロケ地

  • ラベル
    38度線通過

    日本語世代のご老人に助けられる
    朝鮮半島の地理的中心に到達
    軍事施設が増える

  • ラベル
    雪岳山国立公園

    初めての雨天走行

  • ラベル
    束草

    モーテルにチェックイン
    港町を散策

ソウル出発

10月17日 – 韓国ツーリング11日目

ソウルに4泊した後はツーリング後半戦へ突入です。
6:30には荷造りを済ませてゲストハウスを出発しました。

最初に目指すのは内陸の都市・春川<チュンチョン>。「ソウルから春川へ走って名物のタッカルビを食って帰ってくる」のが定番日帰りツーリングコース、と韓国人ライダーのブログで読んだことがあり、そのタッカルビ目当てに寄ってみることにしました。

ソウル市内をもたもた走った後は国道46号を北漢江<プッカングァン>を眺めつつ高速巡航。

この国道は交通の流れが妙に速く、100km/hで巡航していても四輪車がどんどん追い越してくるし信号無視もやたらに多くて赤信号で停車したら後続車に突っ込まれそうで怖くなります。

春川

ほとんど休憩無しで走り続け1時間半で春川へ到着。
小ぢんまりとした地方の中規模都市といった感じの町です。

春川名物タッカルビ

まず向かったのはタッカルビ横丁。名物の鶏肉カルビ焼き店が並ぶ狭い小道です。
11:00頃とあってどの店もお客さんはほとんどいません。

開店直後のタッカルビ店に入って昼食。
タッカルビ一人前を注文したら食べきれるか心配なほどの山盛りが出てきました。

「冬のソナタ」ロケ地

地図を見ていると店員さんが覗き込んできて、私が日本人と判るやこんなパンフレットを手渡されました。

韓国ドラマに全く興味が無い私でも知っている役者さんが表紙の広報誌です。
ここ春川はタッカルビだけではなく韓国ドラマ・冬のソナタのロケ地としても(というかロケ地としてのほうが)有名な街でもありました。

街のあちこちに日本語/中国語で書かれたロケ地案内板が立っています。

冬ソナを一度も観たことがない私がとりあえず案内板を頼りにロケ地巡りをしました。

春川明洞通り…ユジンとチュンサンが待ち合わせをした場所
春川市のメインストリート。主演お二人の手形も飾ってありました。

春川高校の壁…遅刻しそうになったユジンとチュンサンが乗り越えた高校の外壁
この壁の反対側には冬ソナグッズを売る屋台が並んでいます。

春川高校の壁の前では現地の方から日本語で「ここに来た日本人はいっぱいいたけど、日本からバイクに乗ってきた人は初めて会った」と声をかけられました。既に冬ソナブームは沈静化していて春川市は脱冬ソナを目指しているそうです。言われてみれば、ロケ地ツアーのお客さんは中国系団体を1回見ただけでした。 

ロケ地巡りをしている途中で見つけたウリ銀行で韓国ウォン両替をします。

日本海側まで移動

春川を後にして向かったのは昭陽湖<ソンヤンホ>。
ダムに堰き止められて出来た人工湖で周囲にはアップダウンの激しい峠道の連続です。

湖を周遊する道路がほとんど無いことと、行き止まりと工事中の連続で地図の通りに進めません。

高速道路に乗って迂回してしまえば最も簡単ですが、韓国はバイクで高速道路を走れません。

とりあえず途中の休憩所で一旦停車します。

日本語堪能なご老人に助けられる

古い情報の地図を見ながら困り果てていたところ、突然日本語で「道分からないの?」と声をかけられました。日帝時代に日本語教育を受けた世代と思われるご老人でした。

地図を広げで分かりやすい迂回ルートを丁寧に教えていただきました。

おかげで迷わずに束草までの道がしっかりと頭に入りました。本当にありがとうございます。

北緯38度付近

 安心して国道46号を北へ進んでいくとこんな看板が立っていました。

楊口郡 南面 桃村里
國土正中央 38°03’37.5″N 128°02’02.5″E

ちょうどこの辺りが国土の中心(いわゆる面積重心)と表記されています。
しかし、地図をよく見ると「韓国の国土の中心」ではなく「朝鮮半島が南北統一した場合の国土の中心」になっています。むしろここは38°03’37.5″N、つまりほぼ北緯38度北朝鮮国境のすぐ近くです。

38度線付近になると軍用車や軍事基地を見かけることが急に増えてきました。

不自然なコンクリートの塊が道路の両側に設置されていて銃を構える兵士のポップアートが描かれています。これは戦車止めで、北朝鮮と戦闘状態となった場合には細い土台部分を爆破し、コンクリートの立方体を路上に落下させ道路を封鎖して戦車の侵攻を防ぐための設備です。

軍事拠点をあちこちで見かけるようになり、道路には軍用車両が何台も行き交っていました。

雪岳山国立公園を雨天走行

国道から地方道56号=彌矢嶺<ミシリョン>バイパスへ進みます。
標識には今夜泊まる予定の束草<ソクチョ>の文字がありました。

雪岳山<ソラクサン>国立公園の北を横断するこの一帯は天候が不安定で、快適なバイパスを走っていると霧が徐々に濃くなり次第に雨となりました。

このツーリングで初めての雨走行となり、途中の展望台駐車場でレインスーツを着込みます。

バイパス出口の料金所を通過してそのまま標識に従って束草方面に進みます。

束草

雨が強まる中、束草市街のバスターミナルで一旦停車し、そこにあった観光案内所でお勧めの宿と翌日行く予定の北朝鮮国境までの交通ルートを教えていただきました。

ゆっくり宿探しはしていられない天気となりお勧めの宿にそのままチェックインしました。

モーテルにチェックイン

今夜の宿は乾魚店街に隠れるようにして建っているモーテルで、部屋がきれいでスタッフさんも親切で文句無し、受付で熱いコーヒーも頂けました。

駐車場も屋根付きで雨の中でも荷解きが捗ります。

 束草は日本海に面した港町で海産物が豊かな街らしいが、雨でお散歩はお預けとなり部屋でツーリング記録を書いたりして過ごします。

小さな港町を散策

夜になって雨が止んだ後の少しだけ束草の町を散策しました。

アバイ村名物のケッペ(渡し船)。
対岸には韓国ドラマの有名なロケ地があるそうです。

夜遅過ぎで海産物料理の飲食店はほとんど閉店、soju(韓国焼酎)とhof(ビール)の店しか営業していません。

港町なのにロッテリアでキムチバーガーセットが夕食になってしまいました。

また雨が降り出してしまい、モーテルに戻りのんびり風呂に浸かって早めに寝ることにしました。

10月17日

走行距離 310km

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