[bike]台湾ツーリング2011 臺灣機車旅遊 – part3 台北→新竹→苗栗→嘉義

台湾ツーリング2011
この記事(part3)の旅程
  • 4月30日
    台北

    總統府前の国歌演奏・国旗歌演奏を見学
    ホテルで朝食

  • 8:00頃
    台北出発

    ガソリンスタンドで給油
    機車専用道路を走行

  • 10:00頃
    新竹

    まだ健在の檳榔西施湖口老街

  • 13:40頃
    苗栗

    客家料理屋台で昼食

  • 20:00頃
    嘉義

    激安極狭旅社にチェックイン
    嘉義文化路夜市の屋台で夕食

台北

4月30日 – 台湾ツーリング2日目

早朝5:30に起床、荷物は置きっぱなしで撮影機材だけ持ってスクーターに乗って出かけます。

總統府前の国歌演奏・国旗歌演奏・国旗掲揚

向かった先は中華民國總統府

中華民国総統府(ちゅうかみんこくそうとうふ、英語: Presidential Office Building)は、中華民国の元首および首脳である中華民国総統が執務をおこなう官邸。
日本統治時代に台湾総督府として利用されていた建物である。長野宇平治の原案に基づき、台湾総督府技師の森山松之助が設計、1912年(明治45年)に起工し、1919年(大正8年)3月31日に完成した。

引用元 : 中華民国総統府 – Wikipedia

台湾政治の中心かつ超有名な観光名所でもあり、平日昼であれば内部見学が出来ます。
毎朝6:00に總統府前広場で執り行われる儀式を見るためにここへ足を運びました。建物を正面から撮ろうとすると警備職員さんから「歩道の赤線から出ない場所で撮ってくれ」と身振り手振りで制止されました。地味な服を着た警備の皆さんは屈強な憲兵です。

この赤線から出ないようにして撮影機材の準備を始めます。

6:00ちょうどになると總統府の横から儀仗隊と音楽隊が行進してきて建物の真正面に整列し、国歌演奏→国旗歌演奏→国旗掲揚が始まりました。

總統府(台北市,台湾)前の国歌演奏・国旗歌演奏・国旗掲揚

これはかっこよ過ぎてツーリング出発前から既に大満足です。早起きしてでも見る価値はありました。
観光客には知られてないのか人気が無いのか、見物人は私の他に誰もいませんでした。

青天白日滿地紅旗が翻る總統府を後にしてホテルへ戻ります。

朝食&ツーリング出発

ここ老爺大酒店の朝食はすごく美味しいと評判で、急いで食べ終えてツーリングに出発するつもりでしたが、ここでのんびりと朝食タイムを過ごすことになりました。

朝食後は部屋と駐輪場を往復して荷物を運び出します。

東日本大震災から1か月半後、このホテルのロビーには大きな植木が置かれ、枝に結ばれたメッセージタグには「日本加油!」(日本がんばれ!)の文字が。台湾の皆様ありがとうございます。

8:00過ぎにホテルをチェックアウト。荷箱の中には重量のある荷物を収納、防水パックをステップに載せ、バックパックは荷箱にネットで固定。バイク用ジャケットも着てスクーターで走り出し、台湾一周ツーリングが始まりました。

まずはナビで最寄りの加油站(ガソリンスタンド)を検索しガソリン給油に向かいます。

ガソリンスタンドで”いっぱい”給油

ガソリンスタンドに着いてスクーター専用の給油レーンの列に並びます。
手慣れたスタンド店員さんがすぐにキャップ位置を探し当てます。

中国語検定には受かってはいるものの私の中国語会話力はほぼゼロで、とっさに中国語が思い浮かばず店員さんに日本語で「満タン!いっぱい!」と言ってしまいました。

日本語の『いっぱい』は中国語の『一百』(yi bai,イーバイ)と発音が似ていて、店員さんは勘違いして100元分のガソリンを給油しました。

【の】「いっぱいって日本語が通じるんだなあ」

店員「はい、100元(イーバイ)分入れました」

【の】「え?100元分じゃなくていっぱいね」

店員「だから100元(イーバイ)分入れたっての!」

たぶんこんな会話だったと思います。お仕事中の店員さんと漫才やらかしてごめんなさい。
それでも何とか満タンにしてもらって再び走り出しました。

この数日後には「九二、加満!」(jiu er jia man)=92を満タン!という定型句を覚えて給油がスムーズになりました。

満タンになったところでナビに目的地を設定、今日中に嘉義まで走ります。
嘉義は北回帰線が通る都市で台北からは実走300kmくらい先にあります。これは東京~名古屋とほぼ同じ距離、しかも一般道で信号や渋滞を抜けながら125ccのスクーターで移動することになり、1日で移動するには明らかに時間に余裕はありません。
今日は観光や撮影は二の次にしてとにかく台湾の道路に慣れることに徹することにしました。

ここ台湾では日本とは比較にならないほどスクーター優先交通網が整備されていることが前回のツーリングで既に分かっていて、ナビに誘導されるまま進んでいきます。

機車専用(スクーター専用道路)を走る

さっそく中興橋機車引道に入ります。
英語表記でonly for Motorcycles=スクーター専用。

中興橋の機車引道(スクーター専用通路) → 一般道 → 重新橋のスクーター専用車線、この一連の交通の流れを動画で。

台北のスクーター専用車線(中興橋~重新橋)

四輪車とはほぼ完全に分離した専用道路は安全快適で、日本もこれくらい思い切った交通分離してくれれば、と羨ましくなります。

新竹

台北を離れても機車優先(スクーター優先車線)はまだまだ続きます。

一方、スクーター優先交通が構築されていても危険な場面があります。
特に怖いと感じたのは以下の3点。
・右側からスクーターや四輪車の飛び出しが多い
・たまに車線を逆走するスクーターがいる
・対向車線の左折車がかなり強引に曲がってくる
(ただし、左折車が曲がってくるときは直進車側が揃って減速していて運転者は総じて左折車を優先する流れになっているように見えました)

まだ健在だった檳榔西施

安全運転で走りに集中しているときについよそ見をしてしまう檳榔西施もまだ健在でした。

今回のツーリングで撮れた檳榔西施ははこれだけです。

規制が強化されてお肌の露出は控えめになっているという噂の通り、確かに2年前よりもすごい衣装の女性は確実に減っていました。

湖口老街

台北から順調に南下し新竹を通過中、観光バスが停まって観光客が降りていくレンガ造りの街並が見えました。標識には湖口老街と書いてあります。

大正時代の面影を残す古い街並で台湾人観光客に人気があるそうです。

湖口老街はスクーターに乗ったまま通過して先へ進みました。

明新科技大学の正門前でFJR1300ベースの白バイを見つけてすかさずチェック。

新竹縣警察局と書かれています。
増設スイッチ類も少なく、メーターパネルはノーマルのままでスピード計測装置も見あたりません。サイレン・赤色灯・ガードが付いた程度で市販車とほぼ変わらない仕様でした。

一般道から見えた快速公路(高速道路)の入り口。
台湾では高速道路を走れるバイクは550cc以上が条件だそうです。

苗栗

小雨が降り始めて徐々に雨は強くなってきたところで苗栗站(苗栗駅)に到着。
駅前でスクーターを停めてから雨具を着込み、カーナビにビニール袋をかぶせてすぐに走り出します。


苗栗站を出発したときは13:40を過ぎていました。
予定より遅れていることと、とりあえずお腹が空いてきました。

この周辺には水果行(果物店)が多いことに気付きます。
苗栗周辺は水果之鄉(フルーツの里)と言われるフルーツの名産地だそうで、日本にも苗栗産のフルーツが大量に輸出されているそうです。

駅から5分くらい走ったところに小さな市場を見つけてスクーターを停めます。

苗栗の客家料理屋台で昼食

市場内で昼食をとることにしました。
客家料理の屋台でメニューを適当に指差して注文。

食事を終えて南へ走ると見たことのある光景が目に入ってきて、2年前と全く同じルートを走っていることに気付がつきます。同じカーナビで同じ目的地を設定していれば同じ道も通るでしょう。

台中

2年ぶりに台中站(台中駅)に到着。
台中は数日後にまた来る予定なのでそのまま通過します。

台中の先にある彰化孔子廟
必見の史跡だけどここも通過します。

いつの間にか雨が止んでいて一安心、それでもほとんど止まらず走り続けてきたのに日が沈み始めてきました。

暗くなる前に嘉義に到着したかったのですが、完全に日没した時点でカーナビ画面には目的地までの距離 44kmと表示されています。

嘉義

真っ暗な田舎道を進み続けると徐々に明るくて賑やかな街に近付いてきました。

20:00頃にやっと今日の目的地にしていた嘉義站(嘉義駅)に到着。

台北を8:00過ぎにスタートして12時間、実走で約280km。小さなスクーターで初日からよく頑張りました。

激安旅社にチェックイン

そして休む暇も無く今夜の宿探しです。ナビを頼りに嘉義市街を巡回してみると、中正路の周辺に旅社(安い宿泊施設)が密集していることに気付きます。看板に宿泊料が明記してあり1泊400~800元くらい。
今夜はどうせ寝るだけだからこの辺りの安宿で泊まろう、と旅社を巡って空室を探すも6軒回って「没有」(空室ありません)という返事ばかり。7軒目でようやく空室があったものの、日本語で「ちいさい!せまい!いいか?」とやたら念を押されました。

どれだけ狭いのか部屋を見せてもらうと驚きの狭さでした。
3畳くらいのスペースにベッドとトイレとシャワーが詰まっています。
窓無し、エアコン無しの扇風機のみ、テレビは電源が入りません。

宿のおばちゃんは簡単な日本語が通じるし、スクーターは旅社の入口前で屋根下に置かせてもらえるし、これで朝食付600元(1700円)だから妥当なお値段でしょう。「土曜の夜はどこも満室になる」ということで、カプセルホテルを除いて最も狭い部屋に泊まることになりました。

部屋に荷物を運んでからすぐにスクーターで外出します。

嘉義文化路夜市

嘉義のランドマークになっている噴水ロータリーに数分で到着。
噴水はもうすぐ開催される音楽系イベント向けに模様替えされていました。

噴水の南側には嘉義文化路夜市があります。
夜市に向かう途中の道路は歩行者天国ではありませんが事実上の歩行者優先区間となっていました。

夜市の入口付近に「19時至24時 禁止三輪以上車輛進入」と書いてあります。

文字の通り19~24時は三輪以上の車両は通行禁止、ということはスクーター(二輪)は通行可能で、混雑している夜市の道路をスクーターがひっきりなしに突っ走っていきます。私もスクーターで突入してみます。

嘉義文化路夜市のメインストリートをスクーターで通過する場面を動画で。

嘉義文化路夜市(嘉義,台湾)

日本なら歩行者専用道路にして自転車も進入禁止になるところでしょう。台湾はスクーターに寛容だなあ、と思いつつ夕飯を食べる店を探します。飲食店や屋台の他にも衣服や靴を売る店舗が多めでした。

夜市の屋台で夕食

少し離れた脇道にスクーターを停め、屋台が集まっている一角のテーブルに座ります。
この雰囲気がたまりません。

まずは魯肉飯とタケノコのスープ。
屋台のシンプルな食事が本当に美味い。

続いてスイカジュースとマンゴーのカキ氷。

21:00過ぎでも子供連れの親子、ジャージ姿の中高生、ご老人の団体も夜市で食事をしながら楽しそうに談笑しています。夜市が期間限定のお祭りや観光客向けの商業施設ではなく地元民の生活の一部になっていました。

夜市から旅社に戻り部屋でシャワーを浴びます。シャワーの熱気が狭い部屋に充満して扇風機だけでは蒸し暑いままです。それでもツーリング初日から長距離を走り切った疲れのせいか暑さよりも眠気が勝りすぐに眠りにつきました。

今日一日でかなり右側通行に慣れて危険な場面を察知する感覚を取り戻せました。
明日は阿里山を登る予定です。

ツーリング動画

台湾ツーリング2011 / 臺灣機車旅遊2011 – [ part 2 ]

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