[bike]台湾ツーリング2009 臺灣機車旅遊 – part5 台中→嘉義→台南→高雄

台湾ツーリング2009
この記事(part5)の旅程
  • 9月20日
    6:30頃
    台中出発

    彰化東外環道を快適走行
    永和豆漿で朝食

  • 11:00頃
    嘉義

    嘉義車站(嘉義)に到着
    休業で乗れなかった阿里山林業鐵路
    嘉義車庫園區を見学

  • 12:30頃
    北回歸線

    歴代の北回歸線標誌が並ぶ

  • 15:30頃
    台東

    鎮安堂飛虎将軍廟を訪問
    日本語世代のご老人からお話を聞く
    台南車站(台南駅)に到着
    莉莉水果店でカキ氷

  • 19:00頃
    高雄

    ホテルにチェックイン
    六合夜市で夕食
    愛河の夜景

台中出発

9月20日 – 台湾ツーリング4日目

6:00前に起床、誰もいない受付に部屋の鍵を置いてホテルを出ます。

ぎゅうぎゅうに車間の詰まった駐輪場から自分のスクーターを引っ張り出し、台中駅前の路肩に停め直してから荷物を積み込みます。
まずは阿里山の麓にある嘉義を目指してカーナビに登録。実走103km。

6:30には台中を出発しました。日曜日の早朝で道路はガラガラです。

高速公路を封鎖して大規模なサイクリングのイベントが開催されていました。

台湾はスクーターだけでなく自転車の走行も優遇されインフラも充実しています。  

7:30頃に通過した彰化東外環道
右車線は本線(左2車線)から縁石で隔離され、機車(スクーター)と慢車(自転車等の低速車)限定の機慢車専用です。

今日は日曜日。早朝からサイクリングを楽しむ人々が機慢車専用を走っています。
気持ちよく飛ばしたいところですがロードバイクも走っている、というかロードバイクのほうがスクーターよりも多く、事故防止のためゆっくり進みます。

こんな道は自転車で走るほうが気持ちよさそうです。

台湾定番の朝食メニュー

8:00過ぎ、そろそろ朝食を…という頃に、台湾で食べてみたかった料理があり途中で停車します。

永和豆漿で朝食。
この名称の飲食店は台湾各地にあり、朝からお客さんで混雑している様子を見てずっと気になっていました。

まずは油條(中華風揚げパン)1本と豆漿(豆乳)1杯を注文。
これが今朝の朝食です。熱々の豆漿にカリカリの油條を浸します。

コテコテの濃厚風味だろうという想像とは逆に薄味でアッサリしています。テーブルに置いてある砂糖をお好みで加えて調整。これは毎朝食べたくなる味です。

軽い朝食を済ませて市街地から郊外へ進みます。
延々と続く直線道路からは農地や養殖場が見え、道路にもトラクターがのろのろ走っています。自転車専用車線にまでトラクターが走っていて危ないな、と思ったら農機除外(農業は走行可)の標識がありました。

日本では消滅してしまったJOMOがなぜか台湾にありました。

道路から見えた広大な養殖場。
ゲコゲコ鳴きながら仲良く寛いでいてかわいいです。

途中、民雄車站北の建國路から線路が見えます。
道路地図を見て、これは西部幹線かな?と写真を撮っていたらちょうと自強號が走ってきました。

嘉義

道路脇に見えた線路はここまで続いています。

嘉義車站(嘉義駅)に到着

その西部幹線の駅である嘉義車站(嘉義駅)に11:00頃到着。
道路が空いていたおかげで予定より早く着きました。

ここには世界三大登山鉄道の一つである阿里山林業鐵路の始発駅でもあり、日本に例えると箱根登山鉄道における小田原駅と似ています。
ここ嘉義駅からスイッチバックやスパイラルループで急勾配を登坂しつつ海抜2200mを超える終点駅までを結び、沿線の豊かな自然を楽しんだり山頂付近からの雲海や日の出を拝めたりと魅力が詰まっていて、鉄道ファンならずとも一度は乗ってみたい登山鉄道といわれています。
日本統治時代に開通し100年以上の歴史を持ち、林業が盛んだった頃の阿里山のヒノキはこの鉄道で運搬されて現在の靖国神社や東大寺大仏殿にも使われている等、日本との関わりも深い鉄道です。

阿里山林業鐵路は台風被害で休業中

阿里山林業鐵路の售票處(切符売り場)。
運行状況の告知が貼ってあります。

台湾ツーリングを計画していた当初は嘉義市か阿里山のホテルに泊まりこの鉄道に乗るつもり満々でした。しかし、一ヶ月前の巨大台風で壊滅的な被害を受けてしまい、この日(2009.09.20)の時点で鉄道は平地区間の北門駅まで往復するのみです。阿里山に通じるほぼ全ての道路は原則通行禁止、ホテルも全て営業停止となっていました。

せっかくなので鉄道車両だけでも見ておこうと別の場所へ移動します。

嘉義車庫園區を見学

駅からスクーターで3分の場所にある嘉義車庫園區

ここでは阿里山鉄道の旧車両と現役車両の両方を線路上を歩きながら見学出来ます。本日はたまたま無料開放で大勢の家族連れが出入りしていました。

狭軌車両でも間近で見るとけっこうな迫力です。
そもそもこの距離で実物の車両を見学出来ることが驚きです。

車両は新旧共に日本製。

前夜にTVで報道されていた阿里山の現状は特殊車両で何とか進めるほどの悪路でした。ここで仕事や生活をしている皆さんのためにも鉄道と阿里山の順調な復興を願うばかりです。

車庫前の水果店(フルーツショップ)で芒果汁(マンゴージュース)を一杯。

次の目的地を台南に決めて出発しました。

北回帰線

20分くらい走るとこんな建物が見えてきました。

その前の道路には巨大なアーチがかかり北緯23.5度と記されています。

これは北回歸線標誌広場の中にある北回歸線太陽館

ついに北回帰線に到達です。台湾に来てからずっと暑いけど北回帰線直下の熱帯にいると分かっただけで余計暑くなった気がしました。

太陽館は2005年に建てられた六代目の標誌です。

日本統治時代から増え続ける北回帰線標誌

標誌は日本統治時代の1908年に建てられた一代目から二代目、三代目…と増えています。
六代目が突出して巨大なだけでした。

四代目標誌をGPSで緯度経度測定してみました。
北緯 23″27’12.13N
東経 120″24’57.29E

緯度は地球の動きに微妙にズレがあって安定せず測定値はわずかに変動しているそうです。

このときは私以外にバス1台分の観光客が立ち寄っただけで人の出入りは少なく静かな広場でした。

北回帰線に沿って標誌から西へ伸びている道路。
両側に椰子が植えられたストレートの果てに北回帰線モニュメントが見えてまさに南国気分です。
気分だけじゃなくて本当に南国ですけどね。

北回帰線を越えてもっと南へ進みますが…それにしても暑くてたまりません。40度近い路上でプロテクター付ジャケットを着てるのは私だけです。

あまりの暑さにナビがフリーズしてしまいました。
停車してるのに時速52kmを示したまま画面が停まっています。

途中の日陰でナビも人間もクールダウンしてから再出発しました。

途中の踏切を通過するときに軌道に見慣れないものが見えたので一旦停車。

バラストの中に貝殻が混じっていました。何故?

微妙な景色の変化を楽しみつつゆっくり走っていきます。

台南

台南市街へ向かう途中でここに立ち寄ります。

日本人パイロットを祀る廟

鎮安堂 飛虎将軍廟

ツーリング準備中にこの廟の存在を知り、今日の走行ルートを確認したらたまたま通り道にあったからという軽い気持ちで立ち寄り、写真だけ撮って去るつもりでした。

日本語で「歓迎 日本國の皆皆様ようこそ参詣にいらしやいました」

廟には台湾と日本の国旗が掲げられています。

ここには神でも仏でもなく、日本海軍の零戦パイロットだった杉浦茂峰少尉が祀られています。

入口の掲示板には飛虎将軍廟を紹介する現地の新聞記事が貼ってありました。
日付は民国96年(2007年)11月15日。

新聞の見出しは「墜機前拉高挽救海尾寮 飛虎将軍廟 奉祀日戦機英雄」

帰国後に調べた情報を要約すると…
「太平洋戦争中に台南上空で勃発した空中戦で、杉浦少尉の操縦する零戦は米軍機に撃墜される。杉浦少尉は海尾寮への墜落を避けようと機首を再び上昇させ、集落の外にある畑へ向かい大惨事を避けたが、パラシュートで脱出したところを米軍機に撃たれて亡くなった。自らを犠牲にして海尾寮を救った杉浦少尉に感謝の意を込めて鎮安堂が建てられた。」

日本語世代のご老人からの貴重なお話

新聞の漢字を目で追っているところをご老人に話しかけられました。

ふだんは日本からの参詣者の応対をされている地元民の方で、1944年に杉浦茂峰少尉の零戦が撃墜されるその瞬間を地上から見ていた生き証人でした。「当時17歳だった」ということは現在82歳でしょうか。

ご老人から当時のことを流暢な日本語で聞かせていただけました。

「その空中戦を台南の隣町で見ていました。自分の村の上空で空中戦しているの後で分かったんですよ。グラマンと零戦が空中戦している。パッパッパッと機銃掃射があった。白い煙が落ちて、その煙がね、まるでクラゲが空中に浮かんでいるような。」

「そのときのグラマンと零戦の能率(性能)はね、零戦のほうが良い!」

「一機落ちた!一機落ちた!と喜んでいたんですよ。帰ってきて見たら、みんな零戦。もうあきれたもんですよ、味方の飛行機が落ちていくのを喜んでる、そんな馬鹿なことがあるんだ。」

当時のお話を伺った後、予備知識の無いまま訪れた私に廟の内部を一通り説明していただきました。数日後にも日本人の団体さんの応対をする予定だそうです。

帰り際、

「いや~、この近所もね、日本語を話す年寄りは少なくなりましたよ…」

と寂しそうに呟いていたのが印象的でした。2ヶ月間入院して昨日退院してきたばかりの身体で片足を引きずりながら階段を降り、廟を去る私を路上から最後まで見送っていただきました。本当にありがとうございました。

思いがけず貴重な話を聞けてしんみりしてしまいました。

台南車站(台南駅)に到着

カーナビの案内に従うまま台南車站(台南駅)前に到着。


駅前は壮絶な交通量で写真一枚撮るのも一苦労です。
ちょうど帰宅ラッシュの真っ最中で駅まで送り迎えする人だらけで、乗用車やタクシーよりもスクーターでタンデムしている人のほうが大多数でした。

フルーツ専門店で一休み

ひとまず駅から離れてスクーターが停められる場所を見つけ、すぐ近くの莉莉水果店へ向かいます。

歩道にまで並べられたテーブルはほぼ満席。
分かりやすいオーダー用紙を記入して店員さんに手渡します。

蜂蜜檸檬冰(はちみつレモンのカキ氷)と香蕉牛奶汁(バナナミルクシェイク)で潤します。

蜂蜜檸檬冰(はちみつレモンのカキ氷)は今まで口にしたはちみつレモン味の食べ物/飲み物の中で断トツに美味しい一皿でした。

17:00を過ぎそろそろ宿探しすべき時間となりましたが、ここ(台南)で泊まってしまうと後半のペースがきつくなると想定して、もう少し先の高雄を目指すことにしました。

徐々に日は落ち帰宅ラッシュの道路を走り続けます。
四輪車はスピード出さないし機車専用は延々と続くしで夜でも比較的安全に走れます。

高雄

高雄駅東側のスクーター専用ガード下を通過。
高さ制限1.8mの標識がある。引っかかる人いるのでしょうか?

19:00過ぎに高雄車站(高雄駅)前に到着。

台湾第二の都市にしてはずいぶん小さい駅舎で人も少ないな…と思っていたら、こっちは使われなくなった旧駅舎で現在は高雄願景館として保存されていました。

その西側にある現在の高雄車站
画像一枚に入りきらないくらい大きな駅でした。

駅前にいた犬も暑そうにだらけていました。

バスとタクシーとスクーターと人で埋まった駅前を離れて今日の宿を探しに行きます。

ホテルにチェックイン

ホテルが密集している辺りで日本語を話すスタッフさんに勧誘され、部屋代も安くしてくれた高雄尊龍大飯店に決めてました。

ホテルのエントランス横に駐輪。

部屋も広く清潔で満足です。

六合夜市

シャワーを浴びたらすぐに着替えて六合夜市へ。

六合夜市は高雄で最大規模の夜市で原則年中無休で毎晩営業しています。高雄MRT美麗島駅からすぐ近くでアクセスも良好です。

私はホテルから徒歩数分で到着した。
焼き物と水果(フルーツ)の屋台が多めです。

珍しい食材の珊瑚菜と大好きな食材の牡蠣につられて注文。

別の屋台で哈蜜瓜石蓮汁を買って水分補給です。

一旦ホテルに戻るなり即スクーターに乗ってまた移動します。

高雄の有名店・阿婆仔氷へ行き、ここでもまた水分補給と称して招牌水果冰豆漿を注文しました。

今日だけでカキ氷2杯+フルーツジュース6杯を水分補給代わりにしました。熱帯の地で早朝から日没までヘルメット被って長袖ジャケット着てスクーターに乗り続ければ相当の汗をかくわけで、これでもまだ水分が足りないくらいでした。

日本でも真夏のツーリングでは同じくらい大量の水分は摂ってはいるけど、それはコンビニで買ったジュースやお茶ばかりで数日後には何を飲んだかさえ記憶に残りません。

台湾は水果(フルーツ)はどこでも美味しくて南へ行くほど安くなります。地元産の天然フルーツで作られたジュースやカキ氷がわずか50元(140円)程度でコンビニでペットボトル飲料を買うことが思いつかなくなります。台湾ツーリング中は喉が渇いたらまずフルーツ店を探すようになりました。

愛河の夜景

ホテルへの帰り道、夜景スポットの愛河に寄ってみます。

確かに美しい。ただし、カップルだらけで一人で来てはいけないところでした…。

ホテルの近くにあるドラッグストアで買い物をしてから部屋に戻りました。

明日の準備をしながら観ていたニュース番組では、蠟筆小新(クレヨンしんちゃん)作者の事故や薬物事件に関与した日本人女優の保釈がトップニュース扱いでした。日本のニュースはほぼ遅延無しで報道されています。

明日は台湾本土を横断し東海岸へ抜ける予定です。ただし、台風で被災した道路が何箇所もあるという情報は調査済で、無理せず引き返す覚悟はしておくことにします。

ツーリング動画

[4/8] 台湾ツーリング2009(4日目) 臺灣機車旅遊2009

コメント

タイトルとURLをコピーしました