[bike] ホンダ SUPRA GTR150 整備情報

HONDA SUPRA GTR 150

前記事で解説したSUPRA GTR150P.T. Astra Honda Motor(ホンダ・インドネシア現地法人)が2016年から生産・販売している小型バイクです。
この記事ではSUPRA GTR150現オーナーの私が車体維持の基本的な整備情報を不定期に更新しています。

以下のcontents – もくじから目的の項目をお探しください。

SUPRA GTR150 サービスマニュアル・パーツリスト

整備に必要なサービスマニュアルとパーツリストのPDFファイルです。

公式オーナーズマニュアル(英語)

引用元 : Sepeda Motor Honda Terbaru | PT Astra Honda Motor (astra-honda.com)

参照用サービスマニュアル(ベトナム語)

※WINNER150(ベトナムで販売される同型車)のホンダ公式マニュアルです。

引用元 : Honda

公式パーツリスト(インドネシア語・一部英語)

引用元 : Sepeda Motor Honda Terbaru | PT Astra Honda Motor (astra-honda.com)

基本的な整備

外装の外し方

整備を始める前に必要な外装の外し方手順は上記のサービスマニュアルでご確認ください。

オイル交換

規定値

推奨オイル
・SAE 10W-30
・API SG以上
・JASO MA

オイル補充量
・オイルのみ交換時     1.1L
・オイル&フィルター交換時 1.3L

締め付けトルク
・ドレンプラグ 24Nm

交換時期の目安

メーカー推奨の交換時期

インドネシア版ユーザーマニュアルでのオイル交換推奨時期
走行6000km毎または6か月毎  オイル交換(ワッシャーも毎回交換)
走行12000km毎または12か月毎 オイルスクリーン交換

マレーシアホンダの同車種(RS150R)でのオイル交換推奨時期。
・100%化学合成油 5000km
・部分化学合成油  3000km
・鉱物油      1000km

個人的な交換時期の目安

ホンダ ULTRA G1 (5W-30/MA/SL/部分化学合成油)を
走行3000km毎または6か月以内の交換

交換作業に必要なパーツ

部品番号
(P.T. Astra Honda Motor)
部品名称主な流用可能パーツ
(日本国内流通品)
90407-259-000PACKING, DRAIN COCK, 12.5X20ほぼ全てのカブと同一規格(12.5X20)

作業手順

※オイル交換のみであればごく一般的な作業(ドレンプラグからオイル抜く→規定値までオイル補充)で対応可能です。

オイル交換の注意点

ドレンプラグの締め過ぎに注意
ドレンプラグを規定トルク以上に締め過ぎるとネジ山が破壊される恐れがあります。SUPRA GTR150の場合、エンジン(アルミ)よりもドレンプラグ(鉄)のほうが硬いためエンジン側のネジ山を舐めるケースが多いようです。

オイルスクリーン交換

SUPRA GTR150のエンジンは金網状のオイルスクリーンがエンジン内部に装着されていて、このオイルスクリーン交換の際は右側クランクケースカバー脱着作業を伴うためガスケット交換と水路Oリング交換が必須となります。
オイルスクリーン交換はプロの整備士による作業が推奨されています。

交換時期の目安

メーカー推奨の交換時期

インドネシア版ユーザーマニュアルでのオイルスクリーン交換推奨時期
走行12000km毎 オイルスクリーン点検・清掃
※オイルスクリーン交換は不要

個人的な交換時期の目安

・2年に1回 オイルスクリーン交換
(オイルスクリーンのゴム部分が劣化してエンジン内を循環する恐れがあるため)

交換作業に必要なパーツ

部品番号
(P.T. Astra Honda Motor)
部品名称主な流用可能パーツ
(日本国内流通品)
15421-KSP-910SCREEN, OIL FILTER日本国内で入手可能
(CB125R互換品)
11394-K56-V50GASKET, R. CRANKCASE COVER 日本国内で入手可能
(CB125R互換品)
91322-K56-N00O-RING, 12.8X1.8 日本国内で正規流通無し
(webikeで取扱有り)

作業手順

全作業をプロの整備士に依頼しました。

参考画像 : 交換後のオイルスクリーン

バッテリー交換・維持

適合バッテリー

純正指定バッテリー・主な互換バッテリー
YTZ6V(純正指定) 長114幅71高106(mm) 5.3Ah(20HR)/90CCA
GTZ6V(純正指定) 長112幅70高105(mm) 5.3Ah(20HR)/90CCA
TTZ6V(同一規格) 長113幅70高105(mm) 5.3Ah(20HR)/90CCA
YTZ7S(同一寸法) 長113幅70高105(mm) 6.3Ah(20HR)/130CCA
FTZ7S(同一寸法) 長113幅70高105(mm) 6.3Ah(20HR)/130CCA
TTZ7SL(同一寸法) 長113幅70高105(mm) 6.3Ah(20HR)/90CCA
YTX5L-BS(同一寸法) 長113幅70高105(mm) 4.2Ah(20HR)/80CCA

作業手順

1.六角ボルト1本のみで留まっている右側カバーを外します。

2.ヒューズボックスが固定されている蓋の上側ボルト1本を外し、下側2箇所のツメを抜き蓋を外すとバッテリー本体が見えます。

3.バッテリーの両端子を外せばバッテリー本体を水平方向に取り出せます。

4.新品バッテリーを装着したら逆の手順で蓋と外装を元に戻します。

タイヤ交換

※新車納車からタイヤ交換作業が発生していません。

適合タイヤサイズ

[前] 90/80-17 46P (チューブレス)
[後] 120/70-17 58P (チューブレス)

主な適合タイヤ銘柄

Bridgestone BATTLAX BT-39
[前] 90/80-17 M/C 46P TL
[後] 120/70-17 M/C 58P TL

PIRELLI DIABLO ROSSO SPORT
[前] 90/80-17 M/C 46S TL
[後] 120/70-17 M/C 58S TL

MICHELIN PILOT MOTO GP
[前] 90/80-17 M/C 46S TL
[後] 120/70-17 M/C 58S TL

ヒューズボックスの位置・ヒューズ交換

六角ボルト1本のみで留まっている右側カバーを外すとヒューズボックスがあります。

20Ax1本 / 10Ax5本のヒューズが装着されています。
やや固めに固定され素手では取り外しが難しく、作業にはプライヤー等の工具が必要になります。

※予備の新品ヒューズ(10A・20A)はバッテリーケースの蓋の裏側に1個ずつ固定されています。

ブレーキのメンテナンス

ブレーキ系メンテナンスは全作業をプロの整備士に依頼しました。
(純正パーツをステンメッシュホースに換装済)

交換用パーツ

部品番号
(P.T. Astra Honda Motor)
部品名称主な流用可能パーツ
(日本国内流通品)
06455-K56-N01PAD SET, FR. BRAKE06455-KWB-601(ホンダ)
SD-186(Vesrah)
06435-KPP-T01PAD SET, RR. 06435-K26-901(ホンダ)
SD-182(Vesrah)

クーラント交換・ラジエターキャップ交換

クーラント交換・ラジエターキャップ交換は全作業をプロの整備士に依頼しました。

交換時期の目安

インドネシア版ユーザーマニュアルでの交換推奨時期
クーラント 走行12000km毎
ラジエターキャップ 3年に1回

クーラント容量
リザーバータンクのみ 0.68L
冷却系統総容量 0.76L

交換作業に必要なパーツ

部品番号
(P.T. Astra Honda Motor)
部品名称主な流用可能パーツ
(日本国内流通品)
19037-KVB-902CAP COMP.RAD
(ラジエターキャップ)
日本国内で正規流通無し
(VFR1200DCT互換品)

スパークプラグ交換

※新車納車からプラグ交換作業が発生していません。

純正指定プラグ

・MR9C-9N (NGK)
・U27EPR-N9 (DENSO)

リアサスペンション交換

※新車納車からタイヤ交換作業が発生していません。

交換用パーツ

部品番号
(P.T. Astra Honda Motor)
部品名称主な流用可能パーツ
(日本国内流通品)
52400-K56-N11CUSHION ASSY., RR.(KYB)不明

今後も不定期に整備情報を追記します。

※このページでは私が個人として整備またはプロの整備士に依頼した際の情報を掲載しています。

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