[bike]韓国一周ツーリング2006 – 日本から韓国へのバイク持ち込み方法≪後編≫(下船・韓国入国手続)

韓国ツーリング2006

韓国ツーリングでの日本から韓国へのバイク持ち込み方法についての解説≪後編&まとめ≫です。
≪前編≫(事前準備→出国手続と乗船)フェリー乗船記に続き、当記事では下船・韓国入国手続についてまとめました。

釜山港到着前までにやるべきこと

まずは早寝早起きして十分な睡眠をとります。

釜山港到着朝8:00です。
※運航ダイヤ改正により変更される場合があります。

忘れ物が無いよう手荷物の確認とパッキング(忘れ物があると引き取りに戻ることが困難)
バイクウエアに着替える(フェリーを降りると着替が出来る場所が少ない)
出来るだけ船内で朝食を済ませる(釜山港内とその周辺には朝から営業している外食店が少ない)

到着直前になったら船内の案内カウンターで「バイクを持ち込む〇〇です」と申告しておくと、停船後にフェリー職員さんから声をかけてくれます。

釜山港到着後の流れ

釜山港国際旅客ターミナルに到着します。
韓国ツーリングにおける韓国側の移動拠点となります。

釜山港国際旅客ターミナル

大韓民国釜山広域市東区
忠壮大路206

完全に停泊してからフェリー職員さんに「バイクを持ち込む〇〇さん」と呼ばれ、そのまま職員さんに先導され手荷物を持って歩いて車両甲板へ向かいます。既に固定が解かれた自分のバイクを運転してフェリーから下船します。

バイクの入国に係る車両検査

下船後に釜山港職員さんに誘導され一時輸出入車両検査場に向かい、最初にバイクの入国手続きが行われます。

下関港と同様に巨大なX線検査装置や四輪車用の検査台があります。
バイクはこの検査台に載せず指示された場所に停車して待機します。

釜山税関職員さん数名がバイクを囲み簡単な車体の検査が行われます。

荷物検査

バイクの検査の次に同じ場所で荷物検査が行われます。
荷物検査は隅々まで厳しく確認されます。荷箱やバッグの全て開けられて収納物を確認、バイクのシートを外してシート下も確認、スプレー缶があればその中身も確認されます。

検査合格後は荷物を収納します。この再収納に意外と時間がかかります。
この後に入国審査と各種手続が続きますので必要書類(後述)は収納せず持ち出せるようにしておきます。

旅客(自分)の入国手続き

バイクと荷物の検査が終わると旅客(自分)の入国審査です。

韓国入国手続きに必要な書類一覧

・パスポート
・入国申告書 ※1
・旅行者携帯品申告書 ※1
・健康状態質問書 ※1
フェリー往復チケット(提示を求められない場合有り)
※1 事前に必要事項の記入が必要。

バイクを検査場に駐輪したまま、釜山港職員さんに先導され歩いて入国ゲートへ向かいます。

 入国ゲートでパスポートを提示して審査を受け必要な書類を手渡してから再び検査場へ戻ります。

一時輸入に係る申告(バイクを韓国の公道で走らせるための手続き)

最後に一時輸入に係る申告(自分のバイクを韓国の公道で走らせるための手続き)です。
検査場のオフィスに案内され手続きが行われます。

一時輸入に係る申告に必要な書類一覧

・パスポート
・車検証
・登録証書
・日本の運転免許証
・国外運転免許証
・フェリー往復チケット
(提示を求められない場合有り)
・各種手数料・保険料の支払い(強制保険料・保障団体手続料金等) ※1
※1 原則として現金(韓国ウォン)支払い、クレジットカードや電子マネーは使用不可。

現金(韓国ウォン)での支払いが必要になるため、再び釜山港職員さんに先導されターミナル内の両替所に行き日本円を韓国ウォンに両替します。当然ながら既に日本から韓国ウォンを持ち込んでいれば両替は不要です。
ここでは必要最低限の少額の両替ではなく、ツーリング中に必要な程度の金額をまとめて両替することをお勧めします。釜山港を出てしまうと両替所はほとんど無いばかりかハングル語表記ばかりの市街で両替所を見つけることさえ難しくなります。

 強制保険の加入

強制保険は日本の自賠責に相当する加入義務がある車両保険です。

補償内容
対人:無制限
対物:100000USD

年齢と滞在日数により保険料が変わります。※2023年時点での金額

~21歳22,23歳24,25歳26,27歳28,29歳30歳~
~7日253,000KRW253,000KRW209,000KRW137,000KRW122,000KRW84,000KRW
~15日421,000KRW421,000KRW348,000KRW230,000KRW185,000KRW140,000KRW
~1月631,000KRW631,000KRW522,000KRW343,000KRW287,000KRW210,000KRW
※改定により保険料や区分が変更されている場合があります。

 保証団体手続き 

保証団体手続きは本来輸出入にかかる関税を無税にする為の手続きのことで、事実上の韓国内での通行許可を得る手続きとなります。

排気量により料金が変わります。※2023年時点での金額
この他にも収入印紙代 100KRWが必要です。

~500cc未満1200,00KRW
500cc~1100cc 160,000KRW
1100cc~240,000KRW
※改定により料金や区分が変更されている場合があります。

手続を終えると強制保険証書領収書が発行され、帰国まで大事に保管します。
契約担当者の連絡先が記載され万が一の事故や故障のときはその連絡先に支援を求めることになります。

通行許可証の発行

全ての手続を終えると通行許可証が発行されます。
約20cm四方の黄色いステッカーで、収納して携帯せずバイク走行時に外側から見える場所に設置します。

ナンバープレート交換は不要

日本のナンバープレートは交換不要でそのまま韓国の公道を走行出来ます。
日本のナンバープレートを付けたバイクを運転していると警察に職務質問される場合があり、その際はこの通行許可証を提示します。

釜山港を出て公道を走る

忘れ物が無いか確認してヘルメットを被ってバイクに乗る装備を整え、釜山港職員さんの誘導により韓国の公道に出ます。日本とは逆の右側通行となりますので要注意です。

必要な書類・証書等の一覧

必要書類や証書等をまとめました。

取扱機関・窓口必要条件
パスポートパスポートセンター入国日から3か月以上の有効期間
運転免許証運転免許センターetc帰国日より先の有効期間
国外運転免許証運転免許センターetc出国日より先の有効期間
車検証運輸支局帰国日より先の有効期間
登録証書運輸支局取得日~入国日が3か月以内
フェリー往復チケット関釜フェリー(電話/窓口)・代理店往復乗船時に必要
乗船申請書関釜フェリー(窓口/公式サイト)出入国時に必要
車両航送申込書関釜フェリー(窓口/公式サイト)出入国時に必要
入国申告書下関港・釜山港出入国時に必要
旅行者携帯品申告書下関港・釜山港出入国時に必要
健康状態質問書下関港・釜山港出入国時に必要
強制保険加入釜山港入国時と韓国滞在中に必要
保証団体手続き釜山港入国時と韓国滞在中に必要
現金(韓国ウォン)両替所etc入国時各種支払いに必要
通行許可証釜山港韓国の公道走行中は常時必要
※法令改定により条件は随時変更される場合があります。

※この記事は2006年の韓国ツーリングの実体験を基にまとめた記録です。制度や金額等は随時変更されます。最新の情報はフェリー運航会社および各機関にご確認ください。

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