[bike]韓国一周ツーリング2006 – part4 晋州→宝城→土末→珍島

韓国ツーリング2006
この記事(part4)の旅程
  • 10月8日
    早朝
    晋州出発

    初めてのガソリン給油

  • 国道2号を西へ移動

    国道沿いの景色を堪能
    ツーリング集団に囲まれる
    休憩所で昼食

  • 13:00頃
    宝城

    韓国ドラマロケ地の美しい茶畑
    カフェで寛ぐ

  • 16:00頃
    土末(朝鮮半島本土最南端)

    展望台から海峡を望む

  • 18:00頃
    珍島

    オンドル部屋に宿泊
    バイク洗車
    夕飯の買い出し

晋州出発

10月8日 – 韓国ツーリング2日目

窓から朝日が射し始めた6:00過ぎに起床。
日没までには宿探しを終わらせたいのでゆっくりしていられず、部屋と駐車場を往復して荷箱とバッグを積載して7:00には宿を出発しました。本日の目的地は珍島<チンド>です。

初めてのガソリンスタンド

晋州市街をゆっくり走りつつ道路脇に見えたGSカルテックスのガソリンスタンドに入りました。韓国ツーリングで初めての給油です。
ガソリンはハングル語でフィバルユ(휘발유)、この単語は日本で覚えてきました。が、ここで自分のバイクがハイオク仕様だったことに今更気づきます。

「ハイオクガソリンってハングル語で何て言うんだっけ?」

レギュラーガソリンを入れられると困るのでフィバルユとは言わず、店員さんには英語でpremium gasolineと伝え、タンクに貼ってあるRON95(オクタン価95以上指定)と書かれたステッカーを指差して何とか通じました。

満タンではなくキリのいい20000ウォン分を給油されました。
このほうが現金払いしやすくて助かります。

国道沿いに広がる風景

バイクで高速道路は走行出来ないため、その高速道路とほぼ並行している国道2号を西へ進みます。

国道沿いの棚田やローカル鉄道を眺めつつのんびりと走り抜けます。

謎のトーテムポール。

朝鮮戦争の英霊を称える記念碑と韓国軍の機関砲の展示。

国道にある院洞バス停で休憩。

津上<チンサン>駅の駅前で農作業中。

途中、片道一車線の狭い住宅街を通過するとこんな標識が所々に設置されています。
この標識の先にはゼブラゾーンの路面が盛り上がっています。

これはヨーロッパやアメリカでも多く設置されているスピードバンプで、車やバイクのスピード抑制効果を狙っていて小中学校の正門前にはほぼ100%設置されていました。
私が運転する荷物満載のFUTURAでは40km/h程度の安全運転で通過してもシートレールが歪むほどの衝撃がありました。韓国全土の至る所にあり、このスピードバンプを見つけたら20km/hくらいまで速度を落として通過しました。

のどかで広大な農村エリアを抜けて順天<スンチョン>に近付くにつれて交通量が増えてきます。日曜日で家族連れの四輪車から子供たちが手を振ってくれたり、対向車線にはGSX-R1000とYZF-R1が目に入りました。天気も良く絶好のツーリング日和です。

朝食を食べ忘れていたことと朝から3時間ほど走りっぱなしということで、標識を見つけて休憩所に向かいます。

ツーリング集団に囲まれる

11:00頃に国道沿いの休憩所で停車し地図でルートを確認しているとクルーザー乗りのツーリング集団が私のすぐ横でバイクを停めました。ハーレー1台+HYOSUNG5台の6人グループで年齢層は高めです。

みんな横目で私を見つつだんだん近付いてきてFUTURAが囲まれていました。

日本のナンバープレートを見て「イルボンサラム?」(日本人か?)と声をかけてきたライダーさんから話を聞くと、みなさんは麗水<ヨス>周辺にお住まいの仲間だそうです。英語が話せるハーレーおじさんと話を始めると他のライダーさんも加わり、ちょっとだけのつもりの休憩が食堂に座り込んでコーヒーまでおごってもらい、会話になってない会話でバイクの話で盛り上がりました。

お勧めのツーリングスポットとして朝鮮半島本土最南端の土末<トマル>を教えてもらいました。

休憩所で昼食

皆さんの出発を見送ってから別の休憩所へ寄り食事を済ませます。
ここの食堂はビュッフェ食べ放題で、ハングル語が全く解らなくても何が書いてあるか理解出来る料金表を見て大人一人7000ウォンを支払いました。

キムチの種類が豊富で日本風の握り寿司もありました。
巻き寿司のようなものは韓国のキムパプ<김밥>で日本統治期に広まった海苔巻が由来ですが、酢飯は使われずキムチも巻いてあり日本の海苔巻とは味が全く違っていました。

宝城

腹いっぱい食べて前傾姿勢がちょっと辛いまま再び国道を一直線に進みます。

直線道路も次第に飽きてきて、海岸沿いをクルージングしてみましょうか…と細い横道へ曲がってみます。地図を逐一チェックしながら進んでいったのに今走ってる場所と地図上の位置が合ってない気がしてきました。

道を間違えて宝城に到着

たまたま通りかかったお茶屋さんの店先に観光案内図があり道路地図を広げて現在地を調べます。

そこへお茶を飲みに来ているおじさんが私の道路地図を覗き込み「今ここだよ!」と教えてくれました。指差した地点は私が現在地と思っていた場所から数10kmくらい離れていました。おじさんありがとう。

それにしてもこのお茶屋さんは辺境な立地にしてはお客さんでいっぱいだし車の出入りも多めで、店のすぐ隣には展望台もあります。

韓国ドラマロケ地の美しい茶畑

展望台に上がってみると見事な美しい茶畑が広がっていました。

この茶畑、韓国ドラマ『夏の香り』の有名なロケ地だったことは日本に帰ってきてから知りました。

お茶屋さんに入り茶畑を一望出来るテラス席に座ります。

緑茶+ようかんを注文してしばし癒されます。

ゆっくりし過ぎて予定より遅れ気味となりました。

土末

正確な現在地を教えてもらえたおかげですぐに国道に出られて順調に西へ走っていきます。
韓国の風情溢れる風景が所々にあり何度も立ち止まりました。

途中の案内標識。
茶色で囲まれた地名は観光地を指すという法則を発見。

この茶色で囲まれた地名は朝鮮半島最南端の地・土末<トマル/땅끝/Ttangkkut>。途中数kmごとに土末を示す標識があり地図を全く見ることなく最南端の地へ辿りつけました。

朝鮮半島本土最南端の地

駐車場にバイクを停めてから展望台まで黄色いモノレールで移動します。

モノレールから降りると立派な展望台が聳え立っています。

この展望台は有料(入場料10000ウォン)で、お客さんのほとんどは展望台に入らず地上の広場から海を眺めていました。土末は朝鮮半島本土として最南端ですが、その南側には離島が無数に点在していて景色を見ても「自分は最南端にいる」という雰囲気はあまり感じられませんでした。

展望広場からの景色。やや曇り気味。

朝鮮半島南側から海峡を望むと天気が良ければ最南端でなくても美しい景色でした。
これは土末に向かう途中で撮った景色。

珍島

最南端の地を離れる頃には太陽も傾いてきました。

今夜泊まる場所を実走約60km先の珍島<チンド>に決めます。日本でも有名な演歌で歌われるあの島です。珍島は朝鮮半島の南西にある比較的大きめの島で、韓国本土とは2本の吊り橋だけでつながっています。

珍島大橋を渡り珍島上陸

これが珍島大橋

橋のたもとから見えた夕日。
夜霧が立ち込めて幻想的な風景でした。

島に入ってしまえば分岐や交差点も少なく珍島の中心部にはすぐに辿り着きました。

オンドル部屋に泊まる

駐車場付の宿は少なく、18:00頃に道路に面した駐車場付きモーテルを見つけてバイクを停め空室を確認します。

受付には中学生くらいの女の子が座っていて、その奥には生活感あふれる部屋があり小学生くらいの男の子がテレビゲームをしていました。
空室があるか聞いてみると「イッソヨ~」(ありますよ~)と即答され今夜の宿が決まりました。

今日の宿はオンドル部屋(35000ウォン)です。
床暖房の上に布団を敷く韓国の伝統的なオンドル部屋は、泊まってみれば荷物の整理がしやすく荷物の多い私としてはとても便利でした。

バイクに虫の死骸が大量についていたのが気になり、ホテルの前で特に汚いスクリーンとアッパーカウルを軽く洗車することにしました。浴室にあった風呂桶にお湯を入れて雑巾で拭きとります。

飲食店は早々の閉店

夜は珍島市街へ歩いて出かけると…人が少なくて活気がありません。

食堂にでも入って夕食のつもりが20:30頃に商店街を通ってもほとんどの店が閉店していました。食べ物を買える営業中の店はファミリーマートと果物店しかありません。

夕食と明日の朝食のためにファミリーマートでキムパプとおにぎり、果物店で店員さんお勧めの果物2個を買います。

宿に戻って風呂に入り、キムパプを食べながら地図とガイドブックを何度も見直してから就寝となりました。

10月8日

走行距離 310km

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